黒い「手」がしっかり「桂冠」トーチを握り、ゆっくり聖火台に近づくと、瞬く間に点灯された。杭州第4回アジアパラリンピック競技大会（アジアパラ競技大会）の開会式で、中国の障がい者水泳選手の徐佳玲選手がスマートハンドを装着し、脳波により聖火台に点火したことにより、現場の雰囲気が最高潮に達した。科技日報が伝えた。

杭州アジアパラ競技大会開会式総監督の沙暁嵐氏は、「ブレイン・マシン・インターフェース技術に対応するロボットハンドがランナーがトーチを持つのをサポートした。これはテクノロジーによる障がい者への支援を示している」と述べた。

このスマートハンドは浙江強脳科技有限公司が製造したものだ。スマートハンドは非侵襲的ブレイン・マシン・インターフェース技術を採用し、10の関節と6の駆動自由度を持ち、5本指の独立した運動と指の間の柔軟な操作を実現できる。

強脳科技の関係責任者は取材に、「アジアパラ競技大会に登場したロボットハンドは、チームが開発したブレイン・マシン・インターフェース分野のスマートアルゴリズムを搭載し、そしてセンサーシステムを内蔵することにより、筋電信号をリアルタイムで採取し、アルゴリズム処理後にコマンドに変えることで動作モジュールを制御するものだ」と述べた。（編集YF）

「人民網日本語版」2023年10月23日