
中軸線の北端の人気観光地として、地安門外大街の鐘鼓楼(鐘楼と鼓楼を合わせた造語)ははるかに呼応しており、西は什刹海に接し、東は南鉦鼓巷に連なっている。鐘鼓楼は元、明、清の時代の時報の中心で、鐘楼と鼓楼は前後に縦に配置され、互いに北京の中軸線の北端にそびえ立っており、人々に「時間の建筑」と呼ばれている。

地下鉄八号線の什刹海駅を出ると、地安門外大街が見え、すぐ近くの鼓楼が一望できる。大通りに沿って北に行くと、北京の人々の記憶を伝える地安門商場があり、馬凱食堂、東来順飯荘、西安飯荘など、さまざまな味と料理の老舗がある。


鼓楼の近くには、思い出の食べ物が隠されている。趙府街にある趙府街副食品店は何年も前から有名で、1956年に設立されたこの国営副食品店は依然として年代感あふれる装飾様式を残しており、店内の味噌かめや漬物かめ、こげ茶色の木製の昔ながらのカウンター、昔ながらのはかりが人々の記憶を過去に引き戻している。
鐘鼓楼周辺のデザートブランドも炎上している。中でも鼓楼東大街の仙豆菓子夫は「ほぼ終日行列ができる」といい、仙豆餅や虎皮巻き、チーズ缶などが定番だという。鐘鼓楼の周辺を歩いていると、グルメのほかに、民謡の音も時々耳に入ってくる。特に什刹海の後海のバー街では、他の喧騒の歌と違って、ここの歌手はゆったりとした音楽を選ぶことができ、どの店舗も「お茶+コーヒー+お酒」などのメニューを充実させており、さらには店で猫と遊ぶこともできる。



