「匯流澄鑑 故宮出版社創立40周年展」が故宮博物院文華殿で開幕しました。その開幕セレモニーには故宮博物院党委員会書記・副院長の都海江氏、文化部元副部長・故宮博物院元院長の鄭欣淼氏、国家新聞出版広電総局元副局長の閻暁宏氏、故宮博物院元常務副院長・故宮出版社元社長の王亜民氏、故宮博物院元副院長・紫禁城出版社元社長の李文儒氏、文物出版社社長の張自成氏、故宮出版社の作者代表として著名な学者の楊之水氏が出席し、あいさつを行いました。また、中央宣伝部出版局二級巡視員の郭瑞宏氏、故宮博物院副院長の任万平氏、故宮博物院規律検査委員会書記の李峻氏が参加しました。開幕セレモニーでは故宮出版社社長の章宏偉氏が司会を務め、各分野の専門家や学者、作者代表、中国国内外25社のニュースメディアの代表ら、合わせて100人余りが開幕セレモニーに列席しました。
1983年に故宮博物院で設立された紫禁城出版社を前身とする故宮出版社は、今日に至るまで全国で唯一の博物館系列の出版社であり、精巧な文化財の図版、精緻な装丁とデザイン、高品質な印刷によって文化財・博物館・美術関連図書の出版で高みを打ち立ててきました。また、同社は故宮博物院が所蔵する文化財の展示、最新の科学研究の成果発表、中国の優れた伝統文化の広報のためのプラットフォームとなるよう力を注いできました。
開幕セレモニーでは故宮博物院党委員会書記・副院長の都海江氏が次のように述べました。故宮出版社は40年にわたり、故宮を代表とする優れた伝統文化を伝え、発揚する責務をしっかりと果たしてきました。また、故宮における出版事業の着実な拡大は、故宮博物院の事業の発展と運命を共にしてきました。近年、国家がデジタル経済の発展加速を提起し、デジタル経済と実体経済の深い融合の促進を求める中、故宮出版社はそれに呼応してデジタル融合出版推進の理念を提起し、数多くの革新的なプロジェクトを立ち上げてきました。これは、国家が文化のデジタル化戦略を実施する中、文化と観光の深い融合を推し進めていくという時代の発展上の要請に応えるものといえましょう。
長年にわたり、故宮出版社は一貫して社会の公益を第一義として2600冊余りの書籍を出版し、出版界の最高賞である中国出版政府賞先進出版単位賞を受賞しました。また、故宮出版社は『故宮博物院所蔵品体系』『故宮経典』『陶磁器経典』『故宮博物院所蔵明清家具全集』『徐邦達集』など数多くの優れた力作を刊行してきました。さらに、『故宮カレンダー』は実売数が600万部近くに上り、カレンダー書籍のブームを巻き起こしました。加えて、謎解きゲーム本の『謎宮・如意琳琅図籍』は初版17万部、クラウドファンディングで集まった金額は2020万元に達し、一定時間内に集まった金額で出版分野の世界記録を更新しました。
今回開催されている「匯流澄鑑 故宮出版社創立40周年展」は、故宮出版社の40年にわたる発展の過程を「創――紫禁城出版社の成立」「塑――故宮の出版ブランドの構築」「博――勢揃いした故宮博物院所蔵の文化財の逸品」「謀――文化財・博物館関連書籍の方向性の導き」「新――デジタルと文化・クリエイティブの融合」という五つのパート別の展示となっています。また、同展では初めて「図書+文化財」という展覧形式を取り入れ、展示ホールには千冊以上の選りすぐりの書籍を積み上げた「故宮書山」と「紫禁書城」が設けられているほか、22点の貴重な文化財の展示も行われており、宋代五大名窯の陶磁器の逸品や清乾隆碧玉交龍鈕「古稀天子之宝」といった選りすぐりの文化財が公開されています。なお、同展は2023年12月9日から一般公開されており、2024年2月25日までの開催となっています。
場所:
文華殿
日程:
2023-12-09 ~ 2024-02-25
チケット料金
無料
よくあるご質問
写真撮影可
無料Wi-Fi