コースの脈絡

永通橋

通済橋

通運橋

張家湾東門橋

コースの特色

「北京の橋よ千姿百態、北京の橋よ華麗多彩」という「北京の橋」は、北京の現代的な立体交差橋だけではなく、数百年の歴史を持つ古い橋を歌っている。大運河に架かる一つ一つの古橋は、歴史の年輪を刻み、漕運の物語を語り、違った風景を見せてくれる。

永通橋

永通橋は八里橋とも呼ばれ、朝陽と通州の境に位置し、京杭大運河の北京区間にまたがる唯一の古い橋で、歴史的には「陸運京蓄の通路」と呼ばれている。夜、水と月が交輝して、この古い三孔石造りアーチ橋は「長い橋が月を映す」の美しい景色を現す。風雪に耐えた古い石板は、古風で重厚な橋の上に静かに寝そべっており、欄干の獅子は無邪気で様々な形をしている。

通済橋

通恵河と北運河の合流地点に位置する通済橋は、万暦の間に石造アーチ橋に改築されたことから、道路の通貫という意味で「通済」と呼ばれている。橋梁の両側にある石垣の望柱には石獅子が整然と並び、ガードレールの両端には生き生きとした威風堂々と伏臥する猛虎が彫られていることから、「臥虎橋」とも呼ばれている。橋の上には大光楼が望め、明清時代に戸部坐糧庁の役人が大光楼で漕穀の検収をしていた。今では景色を楽しんだり、レジャーに散歩したりするのにもってこいの場所になっている。

通運橋

通運橋は張家湾城壁遺迹の南門の外に位置し、古い穀物輸送川に架かる、漕運文化の代表的な一つであり、地元の人々はこれを蕭太後橋と呼んでいる。明万暦13年に石橋に改築され、「通運」の名を賜った。通運橋の両側にある石垣と石獅子は、様々な姿をしていて素晴らしい。橋の上にはヨモギの葉と青の条石が敷かれていて、南北の物資を輸送した轍の跡が残っていて、車の跡は悠々たる歳月の記録であり、大運河の北端の埠頭の繁盛した商業の様子を写している。

張家湾東門橋

張家湾東門橋は元代通恵河の旧道にまたがっている。明代前期、埠頭での貨物輸送を容易にするため、この石橋を建設して車行を有利にし、橋の下にはしけ船を通行して、水穀を積み替えて北京に入った。東門橋は一枚券の平面石橋で、券の頂上に二重条石を平らに敷き、内外側にレリーフ模様が刻まれている。今もなお条石迹に年月の移ろいを感じる。