皇家風情と市民生活をアピールする北京市の市樹

2024-03-13

春は暖かく花が咲き、緑の木が茂って、木が緑になる季節がやってきた。道の両側に立つ槐から生きた化石と呼ばれる銀杏まで、パットしなく見えるかもしれないが、実際には豊かな物語があるかもしれない。中国の第46回植樹祭が近づいているので、一緒に北京の木を理解しよう。

1987年、北京市第8期人民代表大会第6回会議は決議を採択し、北京市の市樹と市花は側柏、槐、月季花を確定した。青々とした側柏と茂る槐が選ばれ、彼らは北京原産で、よく見られる樹木であると同時に、北京の皇家風情と市民生活も代表している。

側柏(コノテガシワ)

「勁節凌冬力、芳心待歳芳。能令人益寿、非只麝含香」。唐の詩人李乂が柏の高潔の気節と高い薬用効果を賛美した詩句だ。歳寒くして、然る後に松柏の凋む後るるを知るなり。松柏は中国人の心の中には雪がに立つ誇らしい姿として描かれている。

側柏は中国北部が原産で、高木に属し、高さは20メートルに達する。北京では広く栽培され、名山古刹の中でよく見られ、全国各地に広く分布し、河北興隆、山西太行山、陝西秦嶺以北渭河流域及び雲南瀾滄江流域の谷間に天然森林がある。標高250から3300メートルの範囲で成長する。

側柏は北京で長い栽培歴史を持っている。その木材は建築家具などの材料として利用される。枝葉、種子を薬に入れることができ、止血、除風湿、利尿、鎮咳、安神などの効果がある。木の姿が美しく、庭園の観賞樹木としても利用される。天安門の東西にある中山公園、労働人民文化宮は明清の太廟と社稷壇であり、『周礼・考工記』「前朝後市、左祖右社」の規則に厳格に従って修繕された皇家建築である。今でも歩いていると、何百年も生えている側柏がたくさん見えて、雄大で荘厳な雰囲気が漂ってくる。皇家の避暑地である頤和園にも側柏が植えられており、気軽に遊べる場所がより一層厳かになった。

槐は落葉高木で、高さは25メートルに達し、主に北半球の熱帯、亜熱帯に分布し、中国が原産地で、現在は南北の各省で広く栽培されており、華北と黄土高原地域ではよく見られる。その良好な日よけ効果と二酸化硫黄、塩素などの有毒ガスに対する強い抵抗性があるため、北京の庭園や道の両側には槐が多く植えられている。槐は建築及び家具の材料として利用することができ、槐角、蕾と花は薬に入ることができ、涼血止血、清肝明目などの効果がある。

槐は中国で植えられた歴史が長く、漢代から北京と各地の宿場で広く植えられ、今でも北京には多くの古い槐が残っている。槐は高貴で美しく、まっすぐでしっかりしていて、心が広々としている性格の特徴を与えられて、昔の人は槐が天の中で虚星の気が凝結したものだと思っていた(『春秋説•題辞』)、『周礼•秋官』は、周代宮中路門の外に植えられた3本の槐は太師、太傅、太保を代表して、槐の当時の最高の地位にあったと考えられる。

「古槐、紫藤、四合院」は昔の京城の家特有の風景で、淡い白色や薄緑の槐の花と蝶の形の花冠を連ねる紫藤が胡同の春の色を彩り、清らかな香りに酔いしれる。槐は北京人の感情的な記憶の中に深く根ざしており、槐を見ると、北京人は小さな胡同で駆け回る子供たち、木の下に座ってお茶を飲み、対局を楽しむ男、四合院から伝わってきた料理の香り、槐の花の香りとともに過ごした夢を思い浮かべるだろう。

北京旅游网翻译

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