「一枝塔影认通州」と称される燃灯塔は、北周時代に建てられ、何度も修復されてきた北京で最も古い仏塔の一つである。現存する塔は遼代の形式で、塔高56メートル、密檐式の実心レンガ造りで2248枚の銅鈴が吊るされている。微風が吹くと、「层层高耸接青云,朗朗铃音空里鸣(層層と高く天を突き、清らかな鈴の音が響き渡る)」風情が漂う。燃灯塔は1400年以上にわたり、運河の歴史を見守る航標としてここにそびえ続けている。
佑勝教寺は「塔庵」として知られ、燃灯塔のすぐそばに位置する。境内に入ると樹齢350年を超える古いエンジュの木が目に入り、その主幹は3メートル以上で一部は折れているが、戦火や自然災害を経てもなおしっかりと立ち続け、運河の歴史と記憶を物語っている。
紫清宮は「紅孩児廟」とも呼ばれ、明代中期に建設され、現在の建物は清代のもので、山門、正殿、東西の配殿が現存している。正殿の東山壁には、清光緒年間の紫清宮再建についての碑文が記されている。
現在「三廟一塔」景区では、文化展示や非物質文化遺産の体験施設、運河貢茶などの特色あるプロジェクトが実施され、AIやホログラムなどの技術を活用し、観光客に没入型の体験を提供している。



