「如是莫高」敦煌芸術大展ならびに「莫高精神」テーマ展 ご案内

2025-07-02

世界最多規模で千年敦煌を再現

「如是莫高」敦煌芸術大展では、複製洞窟9基、臨模壁画・塑像・実物文物など約300点を一挙公開。展示動線の長さ、会期の長さ、複製洞窟の数、展示品の豊富さ、テーマ性の網羅度など、敦煌芸術展の歴史において数々の記録を塗り替え、「敦煌以外で最も完全な敦煌」を実現します。

九大複製洞窟――時空を超える圧巻の体験

展覧の中心的な見どころの一つは、先端技術を用いて複製された9つの石窟であり、北魏から元代に至るまで、10の王朝にまたがる代表的な傑作を網羅しています。そこには、多様な文明が交差するシルクロードの繁栄の様子を描いた作品、仏教の中国化が芸術的に頂点に達した表現、さらに「蔵経洞」から出土した精巧な文物のデジタル復元成果などが含まれています。

盛唐 第217窟:世界初公開。壁画には盛唐の市井生活が描かれ、「黄金時代」の繁栄を物語る。

元代 第3窟:千手千眼観音壁画の線描が繊細で、元代仏教芸術の独特な風格を示す。

中唐 第158窟:全長十数メートルに及ぶ涅槃仏像が静謐で荘厳な雰囲気を放ち、「寂滅為楽」の哲学的意境を伝えています。

初唐 第57窟:別名「美人窟」。南壁の観世音菩薩が優雅で、初唐絵画の頂点を伝える。

西魏 第285窟:莫高窟最古の年紀銘洞窟。仏教・道教・西域神祇が融合し、シルクロード多元文化の「万神殿」と称される。

初唐 第220窟:華麗な壁画に唐代開国の気運とシルクロード商旅が描かれ、文明交差の証しとなる。

盛唐 第45窟:七体彩塑群像(仏・弟子・菩薩・天王)が形神兼備、盛唐彫刻芸術の極致を体現。

榆林窟中唐 第25窟:しばしば「敦煌石窟芸術の王冠」と称される。大壁画観無量寿経変は極めて精緻で、仏国世界の豊かさを表す。

晩唐 第17窟(蔵経洞):「中世世界史を開く鍵」と呼ばれる。出土文物は天文・医学などの古代知識を記録し、庶民の日常も生々しく再現。今回の展覧では蔵経洞出土品を多数復元展示し、貴重な研究機会を提供。

文物と壁画――シルクロード遺珍の永遠の美

敦煌研究院所蔵の実物文物と臨模の逸品を集結。文物真跡の唐代《仏頂尊勝陀羅尼経第一》、西夏活字版残巻《諸密呪要語》、唐代チベット語《大乗無量寿宗要経》などが、敦煌がシルクロード文化拠点であった輝きを示す。この壁画は莫高窟第61窟に描かれたもので、総面積は45.9平方メートルに及び、同様の主題では最大級の作品です。今回の展覧ではこの傑作を完全な形で再現し、観客が至近距離でその芸術的魅力を堪能できる貴重な機会を提供します。

「莫高精神」テーマ展――文化守護者への敬意

敦煌芸術大展と同時開催の「莫高精神」紅色テーマ展は、貴重な史料、写真、映像、インタラクティブ展示を通して敦煌保護事業の歩みを鮮やかに再現。「莫高精神」――「大漠に根を下ろし、献身を厭わず、責任を負い、開拓進取する」――を深く解き明かします。常書鸿、段文杰、樊錦詩ら文化守護者の直筆資料や映像は、敦煌文化に生涯を捧げた偉人たちへの献辞でもあります。

「莫高精神」は、世代を超えて敦煌文化の守護と継承に心血を注いできた「莫高人」の姿を体現しています。この精神は、敦煌文化を守り伝えるという歴史的使命を象徴するだけでなく、中華民族の文化的自信と革新の精神をも鮮明に示しています。今日においても、莫高精神は私たちを鼓舞し、伝統文化の保護を土台として勇敢に革新を進める勇気を与え、優れた中華伝統文化が新時代において更なる繁栄を遂げるための継続的な原動力となっています。

開催期間

2025年10月28日まで(第1シーズン)

会場

北京展覧館(北京市西城区西直門外大街135号)

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