本日21時29分、ついに「大暑」を迎える

2025-07-22

蝉の声が熱気と重なり、暑さが頂点に達する本日21時29分、私たちは夏最後の二十四節気「大暑」を迎えます。

中国の伝統的な旧暦体系において、節気は農作業の重要な指針となるものであり、大暑はまさに夏の酷暑を象徴する重要な節目です。大暑とは「暑さが極まる」ことを意味します。古代の人々は太陽の黄道上の位置に基づいて節気を定め、大暑は太陽が黄経120度に到達した時を指します。この時期は気温が最も高く、農作物の生長にとって絶好の機会であると同時に、人々が暑さを避け養生する重要な時期でもあります。

大暑・三候

  • 一候・腐草為螢 世界には約2,000種もの蛍が存在し、水生と陸生に分かれます。陸生の蛍は枯れ草に産卵し、大暑の頃に卵から孵ります。古人は蛍が腐った草の中から飛び立つのを見て、蛍は腐った草が化けて生まれたものだと誤解しました。それはあたかも精霊たちがひらひらと舞うようで、まるで仙境の光景のようです。
  • 二候・土潤溽暑 『礼記・月令』に「土潤いて溽(む)し暑し」とある通り、大地は潤い、空気は蒸し暑くなります。大暑の蒸し暑さはちょうど大地を潤し、土壌は水をたっぷり吸い込み、作物をぐんぐん生長させます。
  • 三候・大雨時行 この時期には激しい雷雨が頻繁に発生します。大雨は蒸し暑さを和らげ、天候は立秋(りっしゅう)へと移り変わっていきます。突然の雨には驚かされますが、人々に清涼なひとときをもたらしてくれます。

大暑・習わし

  • 伏姜を干す 伏姜は山西省や河南省などが発祥です。三伏(夏の最も暑い時期)の間、人々は生姜を薄切りにするか絞り汁にして黒砂糖と混ぜ合わせ、容器に入れて布をかぶせ、太陽の下で干します。十分に混ざり合ったものを食べると、冷え性の胃痛や風邪による咳などに効果があり、体を温めて健康を保つ効能があるとされています。
  • 伏茶を飲む 伏茶は、その名の通り三伏の時期に飲むお茶です。飲む期間は一般的に旧暦6月初めから8月末までです。金銀花(きんぎんか)、夏枯草(かごそう)、甘草(かんぞう)など10種類以上の中薬草を煮出したこのお茶には、清涼感を与え暑気払いの作用があります。
  • 伏香を焚く 大暑の節気は、多くの地域で干ばつ、水害、風害が最も頻発する時期でもあります。作物の取り入れや種まき、干ばつ・水害対策、台風対策、田畑の管理などの仕事が山積みになります。そのため古くは、多くの庶民がこの日に香を焚いて祈りを捧げ、風雨が順調で五穀豊穣(ごこくほうじょう)であることを願ったのです。

大暑・養生

  • 「情緒中暑」に要注意 連日の猛暑は、身体の不調だけでなく、心理や感情にも悪影響を及ぼし、「情緒中暑(心理的な不調)」を引き起こすことがあります。高齢者や体力が弱っている人にとっては、この情緒の乱れが心筋虚血、不整脈、高血圧を招く恐れがあります。そのため、楽観的な気持ちを保ち、イライラや怒りを抑え、規則正しい睡眠をとり、禁煙・節酒を心がけることが大切です。
  • 「ゆったり」とした運動が適している 大暑の前後は気温が比較的高く、人体は不快感を覚え、大汗をかいてもかえって疲れが増し、熱中症になりやすくなります。したがって、大暑の養生ではまず、蒸し暑い天候下での過度な労働を避けることが第一です。体内の湿気を発散させるためには、朝夕の涼しい時間帯に散歩など、適度な強度の運動を行うようにしましょう。

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