中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)では毎回、サプライズとなる新技術やハイテクが披露されてきた。
今年のCIFTISでは、「溶けないアイス」の実験を行うブースが設けられている。お湯の中に入れると、左側のアイスはすぐに溶けるのに対して、右側の「アイス」は全く溶けていない。

北京理工大学の張凱教授によると、氷雪経済が盛り上がりを見せる中、氷や雪の新材料へのニーズが高まっている。この新材料のジェル型アイスは、高分子ネットワークを通して水分を固め、材料を安定させており、サービス貿易のさまざまな分野に応用することができるという。
例えば、北京動物園のホッキョクグマ館の入り口では、ホッキョクグマの形をしたひんやりアイテムが注目を集めていた。
このひんやりアイテムの中には、新材料のジェル型アイスが詰められており、何度も凍らせて使うことができるという。

文化クリエイティブグッズだけでなく、この新材料は、生活のさまざまな消費シーンでも新たな体験をもたらしてくれる。北京のあるカーリング館のリンクには、ジェル型アイス材料が採用されており、室内の気温20度以上という環境下でも、カーリングを楽しむことができるようになっている。また、それを使って作られたユニークなコーヒーカップでアイスコーヒーを飲むというのも、目新しい体験となる。

その他、東南アジアのドリアンやマンゴスチンのコールドチェーン輸送において、「溶けないアイス」を活用することができ、サービス貿易が国際市場を開拓するためのカギとなっている。
科学技術の革新が継続的に実現し、各種新材料や新技術が、私たちの生活をさらに豊かにしている。今後も、さらにスマート化されたソリューションが私たちの生活の中で登場するに違いない。(編集KN)



