9月12日、香山公園、国家植物園(北園)、北京動物園、陶然亭公園、紫竹院公園、玉淵潭公園の6公園に、天安門広場で使用された閲兵式観覧席が寄贈され、訪れた市民や観光客に驚きと喜びをもたらしました。北京市公園管理センターによると、合計6批・258脚の「オリーブグリーン」の観覧席が6つの市立公園に設置され、来園者へのサービスを開始しています。

9月13日現在、各公園では自然体験、親子遊戯、景観鑑賞、文化芸術など多様な緑の空間に、これらの観覧席が美しく調和。色彩と情景の精緻な融合により、記念的景観要素が歴史的記憶・生態教育・公共生活を結ぶ有機的な媒介となっています。
同センター責任者によれば、観覧席の配置は「資源效益最大化」のリユース理念を実践し、公園の機能計画と利用者のニーズに基づいて設置されました。園路を避け自然景観に溶け込むよう設計され、新たな使命を与えられています——湖畔での景観鑑賞、園内での休息、花景観賞、運動時の休憩などに活用されるほか、新たな園内名所や写真スポットとしても親しまれています。
■各公園の設置状況
香山公園(佳日園)
眼鏡湖に隣接する「金風のメッセージ」をテーマとした花景は、北京花園都市建設の美的・生態的価値を体現。観覧席は植物園に巧みに融合し、触れて感じられる自然体験を提供。背後では彩葉樹が秋の訪れとともに色づき始め、地面を彩る菊の花と相まって、初秋の景観を楽しむ人気スポットに。

北京動物園
10組の観覧席を設置。直筒河北岸の「万生の縁」花景エリアでは、高低差のある植栽がゆったりとした雰囲気を演出する中、観覧席と日傘、地面の蝶の彩絵が新たな写真スポットに。ほか、キリン館南側、両生爬虫類館の東湖、運動エリアなどにも設置され、公園の発展と市民の日常に溶け込んでいます。

国家植物園(北園)
10組40脚が、南門内広場、展示温室前広場、节气昇活館西側の無感花園、科普館レジャープラットフォームの4エリアに設置。展示温室前広場では山景を眺めながら、南門広場ではサルスベリの花を背景に休息できます。「色とデザインが特別で、植物と調和している」と来園者から好評。

陶然亭公園
南線花街の湖畔に、7組の閲兵式観覧席が静かに設置されている。席の傍らでは、しだれ柳が優しく風に揺れ、細長い柳の枝がそよ風に軽やかにたなびく。訪れた人々が湖畔を散策し休息しながら景色を楽しむとき、自然と腰を下ろして休み、遠くの湖面を吹き渡る微風が幾重にもさざ波を立てる様を眺める。この静かな雰囲気の中、人々は初秋の喜びを存分に味わい、盛大な閲兵式が残した感動と栄光を間近に感じている。

玉淵潭公園
万萍荷香景区では、観覧席に座って初秋の蓮葉を楽しむ人の姿が。よく散歩に来る王さんは「天安門の観覧席が地元の公園に設置され誇らしい。腰に優しい設計も嬉しい」と話します。36組108脚が桜の主景観エリア、湖岸沿い、遊園地、運動エリアに設置され、快適性向上に貢献。

紫竹院公園
観覧席は登場するやいなや、親子連れの憩いの「相棒」となり、緑の節約の物語を伝えている。これらの席は竹と蓮の景観に溶け込むだけでなく、特に子供の遊び場の色彩と見事に調和し、親子連れに快適な休息空間を提供する一方、訪れた人が写真を撮りたくなる「SNS映えスポット」にもなっている。子供の遊び場では、保護者が木陰の涼しさを楽しみながら席に座り、子供たちの遊ぶ姿を眺めている。多くの来園者が「これらの席は実用的なだけでなく、清々しい外観が遊び場に自然の趣を添え、家族写真の最高の背景になっている」と話している。




