北京の春節廟会にぎわう 伝統芸能からAIロボットまで

2026-02-28

中国北京市では春節(旧正月)期間、各地で「廟会(びょうえ=縁日)」が開かれ、多くの市民や観光客でにぎわった。伝統芸能や老舗の出店に加え、人工知能(AI)技術を取り入れた企画も登場。北京の廟会は、伝統文化と現代的創意が交わる場となりつつあり、若者が参加者や作り手、発信者として関わる姿も目立っている。

旧暦の元日に当たる17日、地壇公園では「第38回地壇春節文化廟会」が開幕した。園内には老舗ブランドや無形文化遺産の手工芸品、流行を取り入れた文化商品、各地の特色ある軽食などが並び、多くの来場者でにぎわった。方形の祭壇では、かつて皇帝が行った地の神をまつる儀式が古式に従い再現され、訪れた人々は中国伝統の礼楽文化を体感した。文化関連商品の販売エリアでは、干支(えと)にちなんだ商品が並び、若い世代にも親しみやすい形で伝統文化を紹介していた。

琉璃廠の廠甸(しょうでん)廟会は、書画と墨の文化を前面に打ち出した。老舗書店「中国書店」では古籍や碑帖(石刻の文字を写し取った拓本をまとめた冊子)、画集が並び、多くの若者が足を止めてページをめくる姿が見られた。書画骨董の老舗「栄宝斎(えいほうさい)」では国家級無形文化遺産の木版水印の体験が人気を集め、市民が福字や干支、パンダなどの図案を自ら刷り、伝統技法に触れていた。

旧暦正月3日に当たる19日には、海淀区の五棵松万達広場で「海淀新春科技廟会」が始まった。70社余りの企業が参加し、150点以上の体験型展示を用意。中国中央テレビ(CCTV)の春節の年越し番組「春節聯歓晩会(春晩)」に登場したロボットや国際的な先端技術の成果、エンボディドAI(身体性AI)ロボットなどが紹介された。大規模言語モデルを搭載したロボットが来場者と対話し、民俗文化を解説する場面もあった。

会場では中国雑技や影絵芝居「皮影戯(ピーインシー)」、子ども向けの劇なども行われ、世代を問わず楽しめる催しとなった。海淀区科学技術協会の邱峰(きゅう・ほう)副主席は、海淀はAI技術と人材資源を生かし、先端技術を身近な体験へと転換していると説明している。(記者/常博深)

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